関屋記念

サマーマイルシリーズの第３戦。2024年は小倉芝1800ｍで行われる第２戦の中京記念から中２週の間隔で行われる。ワンターンのマイル戦ということもあってか、紛れが少なく平穏決着に収まることが多い。

ＧⅠで勝ち負けするにはもう一つ及ばないレベルの馬たちが上位争いを繰り広げている印象は否めないが、サマーマイルＳが４戦で行われるようになった2020年以降、優勝馬はいずれもこのレースに出走。そのうち３頭が連対（２頭が勝利）を果たしている。シリーズにおいても重要な一戦となっている。

出走予定馬

条件・コースの解説

新潟芝1600m外

外回りコースを用いる新潟マイルコース。スタート地点は向こう正面の中ほどから２コーナー寄り。３コーナーにかけては上り坂を登り、３～４コーナーは急な下り坂。最後の直線距離は６５８．７ｍでほぼ平坦。

ただし、（詳しくは後述するが）直線が長いイコール後方一気というイメージがもたれるが、夏競馬の間の新潟は芝の生育も良好なため、上がりが速くなるため、先行有利であったり、馬場のバイアスによる領分が大きくなることは注意したい。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

・木村哲也厩舎が２勝を挙げているが、栗東の池江泰寿は相性が良く、５頭の出走で３頭が馬券圏内に入っている。

・出走馬が少ないものの、３歳馬は８頭の出走で１勝、３着２回の成績。７歳以上はのべ24頭の出走で全て馬券圏外。

・大型馬が好成績で520～539キロは（２－２－２－９）、540キロ以上（１－０－１－３）の成績。

・外枠が好成績。

７枠（４－２－１－16）、８枠（３－２－１－18）と好走率も高い。しかし、馬番ベースでみると16～18番は（２－１－１－11）という成績で好走率は下がる。頭数がさほど多くない時の外枠が成績が良いということか。

・直線の長いコースということで「差し、追い込み向き」と錯覚されるかもしれないが、逃げ馬は（２－２－１－５）と出走数の半数が連対する好成績。３角の時点で先行していた馬が連対馬のおおむね半数を占めるなど、実は先行力が求められるレースである。

・本命サイドのレースで１番人気は４番人気以内から出ていることが多い。２、３着にしても概ね６番人気以内から輩出される。

・平穏決着が多い一方で前走で馬券圏外からの巻き返しは多数みられる。むしろ前走１～３着より同４着以下の好走が多い。

・サマーマイルシリーズのレースということもあり、中京記念や米子Ｓからの転戦は多く見受けられ、好走率もそれなりにある。

一方で３歳馬の参戦も注目でＮＨＫマイルＣ組は７頭出走して３頭絡んでいる。

同じくＧⅠの安田記念組は勝ち馬こそ出ていないが、10頭出走して３頭が馬券圏内とこちらも好走率は高い。

レースパラメータ