ラジオNIKKEI賞

夏・福島開幕週の風物詩となっている3歳重賞。かつては“残念ダービー”と呼ばれることが多かったが、2023年は1勝クラスを勝ち上がったばかりだったエルトンバローズが優勝し、続く毎日王冠も制覇と飛躍に繋げている。

また、このレースで敗れた馬からはレーベンスティール(2023年3着)が秋にセントライト記念を制覇した他、ノースブリッジ(2021年3着)、パンサラッサ(2020年2着)、フィエールマン(2018年2着)など、後に出世を果たしている馬が目立つ。

今年は青葉賞で惜しくも日本ダービーへの権利を掴み切れなかったサトノシュトラーセやウインマクシマムといった面々がエントリーを予定。春に大舞台に届かなかった悔しさをココで晴らし、秋に繋げられるか注目だ。

出走予定馬

条件・コースの解説

福島芝1800m

スタート地点はスタンド前。やや坂を上って、１コーナーまでの距離は約305ｍ。ローカルコースの1800ｍ戦では他よりもスタートからコーナーまでの距離があるため、ややペースアップしやすい。

１～２コーナーは平坦で向こう正面は緩い上り坂。３～４コーナーはスパイラルカーブになっている。

他場に比べても芝が荒れやすいが、平均気温が低く芝の育成が遅れることもあるため、春や秋は特に馬場が傷みやすい。極端な追い込みこそ見られないが、長く脚を使う適性が求められる。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

開幕週、かつトリッキーな小回りコースということも影響してか、かなりの内枠有利傾向が見て取れる。

人気馬の信頼度はやや低く、勝ち馬は3番人気以内から出るケースが多いが、2着以下にについは人気薄が食い込むケースが非常に多くなっている。穴党の方には攻略し甲斐のあるレースだ。

意外に思えるのは“前走・GI組”からの勝ち馬が直近10年では出ていないこと。2～3着止まりのケースはそれなりに見られるが、トータルでは(0－3－3－16)となっており、GIで力を出し切った後にラジオNIKKEI賞に向けて再度仕上げるのは難しいことなのかもしれない。

レースパラメータ