フィリーズレビュー

3着までに桜花賞の優先出走権が与えられる、指定トライアル重賞。過去10年で1番人気は1勝のみ（2着3回）と不振。一方で、7番人気以下が4勝2着3回というように伏兵馬の台頭が目立つ。2014年には3連単175万馬券、2019年は1着同着と一筋縄ではいかない決着が続き、とにかく波乱含みの一戦だ。

出走予定馬

条件・コースの解説

阪神芝1400m

芝1200ｍのスタート地点よりも200ｍ後ろからスタート。最初のコーナーまで458ｍと十分な長さがあり、且つ、平坦～下り坂となるため、熾烈な先行争いが繰り広げられるケースが多くテンが速くなる傾向にある。それ故、差し馬の台頭も目立つコース。

２つのコーナーではそれぞれ膨らんで、馬群が横に広がることがあるので、外を通った馬の距離ロスは無視できない。ただし、最初のコーナーまでの長い直線でそれぞれポジションを確保できるため、枠順自体にはそれほどこだわる必要はない。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

『コースの解説』にもあるように、枠順では大きな偏りは見られず、それほど拘る必要は無さそうだ。2枠が2着1回のみと苦戦しているようにも見えるが、これは大半が人気薄だった事も影響している。

人気面では、1番人気は1勝（2着3回）と不振。その分も2番人気は4勝2着3回3着2回で着外は1度だけと優秀。また、7番人気以下の人気薄が4勝2着3回3着3回と数多く穴をあけており、毎年のようにこれらの人気薄が馬券に絡んでいる。

東西比率は、栗東が出走数、3着内率とも圧倒。

美浦所属の有力馬は、桜花賞まで中4週となる前週のチューリップ賞か、或いは中山のアネモネSや2月のクイーンCを使う事が多い。その結果としてこのレースを使う関東馬は、ここまで賞金加算できておらず『何とか本番に向けて権利を』というタイプが多くなって、それが苦戦に繋がっている。

クラシック本番を意識している美浦陣営にとっては、桜花賞に中3週となる関西圏の重賞、しかも1F短いトライアルをわざわざ使いに行くメリットは少ない。

レースパラメータ