中山牝馬S

創設時から春の中山芝1800mで施行されてきた伝統の牝馬GⅢ競走。2006年にヴィクトリアマイルが新設されて以降は、阪神牝馬Sと並んで前哨戦という位置付けになった。

2012年には同レース5着のホエールキャプチャ、2019年には同レース7着のノームコアがヴィクトリアマイル制覇を成し遂げている。2023年の勝ち馬スルーセブンシーズは次走に宝塚記念を選択しイクイノックスの2着と好走。同年秋には凱旋門賞に参戦するなど躍進している。

2024年時点で最多勝利調教師は池江泰郎元調教師。1993年ラビットボール、1996年プレイリークイーン、1998年メジロランバダで出走機会3連勝を果たした珍記録もある。

出走予定馬

条件・コースの解説

中山芝1800m

3歳戦だとスプリングSとフラワーC、古馬戦だと中山記念と同コースで行われる。

スタートしてすぐに急坂、1コーナーまで約205mと短い。スムーズに先手を奪えるようだとレースの組み立てがしやすい。内回りコースを使用するため、一見、内枠が有利と思えるが、このレースに関しては7,8枠が優秀。行きたい馬を行かせて、他馬の様子を見ながら仕掛けられる馬にとって立ち回りやすいのだろう。

最後の直線距離は310mと主場の中では最も短く、ゴール前には高低差2.4mの急坂が待ち構えている。一気に差し切る切れ味と坂に負けないパワーが求められる。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

2014年に2着同着がある。

2022年に173万馬券が出るなど10万馬券超は5回。3連単は最も低配当で2015年の2万190円。小回り中山芝1800m、牝馬限定のハンデ戦と波乱要素が詰まった一戦。

逃げ・先行馬が2勝、差し馬が8勝と道中控えている馬たちに分がある。他馬の動きを見ながらポジションを決めやすい外枠の好走が目立っている。7枠【1-5-0-13】連対率31.6％、8枠【3-2-1-14】連対率25.0％がトップ2。

最有力の前走レースは【4-2-4-32】の愛知杯組（芝2000m）。次点が1600mのターコイズS組【1-1-2-10】。外を回す＝ある程度の距離ロスを苦にしないスタミナという捉え方ができるため、距離短縮組に分がある。

馬齢で見ると競走馬の充実期でもある5歳が優勢。出走頭数も多いが、連対数、連対率でトップと着実に結果を残している。

レースパラメータ