弥生賞ディープインパクト記念

本番である皐月賞と同じ舞台で行われる３歳重賞の弥生賞ディープインパクト記念。３着までに皐月賞への優先出走権が与えられる。

以前から必ずしも頭数が揃うレースであるとは言い難いが、近年は皐月賞に直行する馬も増えているため2018年以降は11頭以下でのレースが続いている。ただし、近３年の連対馬６頭中５頭がその後にＧⅠを制しており、劇的にレースレベルが下がったとは言い難い。

2017年以降、ホープフルＳがＧⅠに格上げされたことにより、ホープフルＳ組の好走も目立っている。

2023年は１着タスティエーラ、2022年は１着アスクビクターモア、２着ドウデュース、2021年は１着タイトルホルダー、２着シュネルマイスターが後にＧⅠを勝利している。

今年は戦前の段階から回避馬が相次ぎ、少頭数となりそうだが、ホープフルＳで連対したシンエンペラーが川田将雅との初コンビ、アイビーＳでレガレイラに先着したダノンエアズロックが参戦しえいる。


1991年から皐月賞への優先出走権は３着までとなり、1995年から「皐月賞トライアル」の副称がついた。2020年からは2019年に惜しまれつつこの世を去ったディープインパクトの功績をたたえ、冠競走「（報知杯）弥生賞ディープインパクト記念」として開催されることになった。

出走予定馬

条件・コースの解説

中山芝2000m

年間スケジュールにおいても２つのＧⅠ含め、複数回の重賞が行われる中山芝2000ｍコース。

スタート地点は４コーナーから直線を向いたところにあるスタンド前の地点。１コーナーまでの距離は約405ｍがある。１コーナーまでの距離がある分、２Ｆ目までに先行争いが起きるが、その後にペースが落ち着く。１～２コーナーの中間までは上り坂、その後は内回りコースになる。

３～４コーナーは緩い下り坂で最後の直線は310ｍ。ゴール前には約202ｍの急坂があり、テンと終盤に２度の坂超えが必要とされる。

枠順による有利、不利は施行時期にもよるが、外枠でも上位にきやすい。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

前述の通り、近年は少ない頭数で行われながらも二桁馬番が絡むことが多い。頭数が揃わないこともあり、スローまたは平均ペースで行われることが多いのだが、とは言え、行った行ったの展開になることは少ない。逃げまたは２番手で運んで好走した馬はその後も活躍している。

１、２番人気の好走率が高い。2019年に８番人気が勝っているが、当時は重馬場。勝ち馬はおおむね４番人気以内から出ている。

クラシックのトライアルということもあってノーザンＦ生産馬が中心。以前であればディープ産駒、ハーツ産駒が活躍していたが、血統傾向にも変化はあるだろう。

繰り返す通り、ホープフルＳがＧⅠに昇格以降、そこからの好走が増えている。朝日杯ＦＳを含め前走ＧⅠ組が安定。前走が重賞だった馬に広げても好走馬の３分の２に及ぶ。

前走が重賞組で同５着以内に絞るとより好走率が高まる。レベルの高いレースでしっかり結果を残していた馬が好走しやすい。

レースパラメータ