京都牝馬Ｓ

16年に開催時期が2月になり、距離も1400mへ変更されて今年で8年目となる京都牝馬ステークス(以下、京都牝馬S)。元々１月開催で大きな違いはありませんが、ヴィクトリアＭを使いたい陣営からすれば、間隔的には以前よりも使いやすくなりましたが、距離的なことを考えれば難しいところ。

使う陣営にどういう狙いがあるのか注意すべきポイントと言えるでしょう。

出走馬でまず話題に挙がったのが、2023年のスプリンターズSで3着に好走したナムラクレア。次走は阪急杯と両睨みでしたが2024年1月に入ってから京都牝馬Ｓ参戦を正式に表明しました。

昨年はシルクロードＳから始動して高松宮記念で2着。おそらく2023年の番組選びは本番と同じ条件だからということが大きかったと思いますが、2024年はシルクロードＳが京都で行われるため、距離よりも間隔的にコチラを選んだということが考えられます。

御年6歳を迎えるメイケイエールも京都牝馬Ｓからの始動を選択。2023年は勝利どころか馬券圏にも入ることができなかったが、かつての栄光を取り戻すためにも緒戦の重要性は高いでしょう。


東京新聞杯と両睨みだったプレサージュリフトは京都牝馬Sを選択。ハイレベルかつ牡馬混合の重賞よりも、確実に結果を残せる舞台を選択した印象。右回りに若干の不安の説もあるため、その辺りがポイントになりそうです。

出走予定馬

条件・コースの解説

京都芝1400m外

近３年は阪神内回りで行われていた本レース。2020年ぶりに京都の舞台へ帰ってきます。

京都競馬場は2023年に改修工事が完了し、春より開催が行われています。リニューアルしてまだ日が浅いため馬場に関する傾向は未知の部分もありますが、以前に比べて内外がフラットになったことは間違いないでしょう。

ただ日によって内外の伸びに変化があるため、芝のクッション値や含水量の変化に注意を向ける必要があるかもしれませんね。

雨が降ると内ラチ沿いのアドバンテージが低下することにも注意。2コーナー過ぎから勢いを付けて直線へ入るような馬が結果的に上位へ来るパターンが多く、操縦性が豊なタイプや器用な馬に注目すると良いかもしれません。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

2016年から芝1400mに条件が変更され、2021年～2023年までは阪神コースで行われた本重賞。2023年に改修工事が終わったばかり、何かとサンプルの少ない重賞でもあります。

過去に京都で行われた5度のレースを見てみると、1～4枠は勝ち星なしで、馬券圏内も3枠が2度3着に入っただけ。以前までのこの時期の京都競馬場は内を追走するメリットが少なく、外から勢いよく差してくるような馬が有利とされていました。

改修工事により、その偏りも緩和されましたが、コース形態には大きな変化はなく、2024年もポイントとして覚えておく必要があるでしょう。

阪神開催では逃げ残りのケースも見られましたが、京都ではどちらかと言えば差し優勢。4歳馬に注目が集まりますが、実績的に抜けているわけでなく、むしろ配当的には５歳馬が狙い目ではないでしょうか。

レースパラメータ