京都記念

2023年はダービー馬ドウデュースが出走したように、実績馬の年明け始動戦に選ばれる事も多い京都記念。2021年はラヴズオンリーユー、その前はクロノジェネシスと1番人気のＧⅠ馬が制しているが、2022年は12番人気のアフリカンゴールドが勝利。実績馬不在の時など、荒れる場合は大波乱まであり得る。
ちなみにレース創設は1942年だが、1983年までは天皇賞のように年に2回施行されていたため、今年で116回を数える。1984年からは現行の年1回の施行となっている。

出走予定馬

条件・コースの解説

京都芝2200m外

コースレイアウトとしては、内回りコースの直線入り口付近からスタート。直線が平坦なのでテンの入りこそやや速くなるが、コーナーまでの距離も長いため、それまでにホボ位置取りが決まる事が多い。

「各馬の出方を探りつつ騎乗している馬の力を最も発揮できる」コースと言えるが、一方では外回りコースでバックストレッチも長いため、ユッタリしたペースになることも多い。

そのためクラスを問わず、ある程度の位置を取らないと差し届かないことが多く、場合によっては逃げ・先行馬の“行った行った”の結果になることも珍しくない。
エリザベス女王杯の行われるコースとしてもお馴染みだが、今年は阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事の影響により、宝塚記念もこのコースで行われるのは注目ポイント。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

阪神で行われた前3年も7～8枠が2勝しているように、京都・阪神いずれの開催時にも外枠の方が好成績。冬場の芝レースという事もあり、馬場コンディションのいい外目を通る馬が有利とも思いがちだが、1～2枠も2着は4回あるのでそこまで気にする必要はなさそうだ。

人気面では、6番人気が3勝（2014年デスペラード、2016年サトノクラウン、2019年ダンビュライト）、さらに12番人気（2022年アフリカンゴールド）が勝ったケースもあり、波乱の要素は多い。上位人気のみで決まる事は少なく、1番人気のドウデュースが勝った2023年も2着は6番人気のマテンロウレオ、そして人気を二分したエフフォーリアは競走中止だった。

年齢別では4～5歳馬が優勢ではあるが、2022年は7歳→6歳→7歳の高齢馬3頭での決着もあり、人気薄の高齢馬が穴をあけるケースが見られる。2023年のように4～5歳馬だけで上位3着までを占めた年は半分。6歳以上の3頭で決まった2022年は極端なケースだが、高齢馬も年齢だけで軽視するのは禁物だろう。

所属の比較では出走頭数の差もあり栗東の方が断然優位だが、美浦も2勝2着1回と健闘。ただ、2勝はいずれもサトノクラウン（2016年、2017年）。制したのは本格化前とは言え、3歳時には弥生賞優勝やダービー3着の実績があった。また、2020年に2着したカレンブーケドールはオークス、秋華賞、JCでも2着していた馬。美浦所属馬でもこれぐらいの実績がないと厳しい。

レースパラメータ