根岸S

1回東京開幕週に行われるダート1400ｍ戦の根岸ステークス。3週間後のフェブラリーSの前哨戦という位置づけらしく、毎年本番を見据えた馬も多く参戦。

2023年はレモンポップがここで初重賞制覇を飾り、フェブラリーSも連勝したのも記憶に新しい。（さらに同馬は秋にはチャンピオンズCも制して、最優秀ダート馬に選出された）

レモンポップの他にも同レースに出走していた馬が、現在８年連続でフェブラリーSで３着以内に好走中。

2022年の根岸S勝ち馬テイエムサウスダンもフェブラリーSで2着。その前の2021年はワンダーリーデルが根岸S2着→フェブラリーS3着など、過去10年でこのレースの出走馬からフェブラリーSで9頭が3着以内に好走（4-2-3-49）しており、次のフェブラリーSを占う上でも重要な一戦。

出走予定馬

条件・コースの解説

東京ダ1400m

JRAのダートコースで1400ｍは４場あるが、スタートからダートコース、いわゆるオールダートで行われるのはこの東京1400ｍのみ。重賞の施行はこの根岸S一鞍だが、未勝利からオープンまで幅広いクラスで多く使われる。ちなみに2023年はOP特別が4レース行われた。

下級クラスではコースの形態上、後方一気はあまり期待できないが、ハイペースになりやすい上級クラスでは差しも頻繁に決まり、上がり最速を使って差し切るシーンも度々見られる。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

枠順はそれほど大きな偏りは見られないが、近５年に限定すると６～７枠が４勝。馬番だと11番が３勝（13番も１勝）と目立っており、やや外目を引いた馬（特に差しタイプ）の好走が見られる。

人気の面では１番人気が５勝２着２回（連対率70％）と比較的安定。一方、２～３番人気は各１勝２着２回（連対率30%）と下がる。それでも２番人気は３着３回で複勝率60%はあるので一概に軽視はできないが、ヒモぐらいの扱いの方が良いかもしれない。また、７番人気以下は２着２回、３着３回だから人気薄の大駆けもあまり期待しづらい。

年齢は４～６歳が主体だが、８歳馬が２着２回３着４回と幾度も好走。それらの単勝人気を見てみると5,15,10,6,9,10人気と半分が２ケタ人気。ハッキリした理由は見当たらないが、８歳という年齢で軽視されているようなケースがあれば穴馬として馬券に入れてみるのも面白そうだ。

所属の比較では、出走頭数の多い栗東が圧倒。しかし、美浦所属馬が６頭出走した2023年は１着レモンポップに加えて、３着にもバトルクライが好走。上位人気に推されている場合は美浦所属というだけで軽視はしない方が良さそうだ。

レースパラメータ